『子供がプロサッカー選手になるために大人がするべき魔法の質問集』

昨日『監督は必要ない』と言いながら

監督は大事です。

 

監督というより

”コーチ”が大事だと思います。

 

その違いは微妙ですが

非常に大事です。選手も意識した方がいいです。

 

監督とは

人の上に立って、指図(さしず)したり、

取り締まったりすること。その人・機関。

 

と辞書にはあります。

 

こういう人は個人的に僕は

あまり好きじゃないし

 

こういう人のところにいると

選手はあまり伸びません^^;

 

でもコーチのところにいる選手は

伸びます。

 

ではコーチって何?というと

 

コーチという言葉はそもそも

”馬車”が由来です。 

 

”目的地まで大事な人や物を運ぶ”という

意味合いがあります。

 

つまり

 

コーチは

”人を夢(目的地)まで導く人”です。

 

だから指図するのではなく

 

”その人が夢(目的地)まで必ずたどり着くと

知っていて(信じていて)導いていく人”

 

それがコーチです。

 

コーチは

誰よりもその人の

夢の実現を信じています。

 

でも監督と違って

本来は手取り足取り教えません。

 

 

例えば

 

よく聞く話ですが

お腹が空いている男が目の前にいて

 

自分が魚釣りの名人だとしたら

 

・自分が魚を釣って魚をその男にあげるか

・その男に魚の釣り方を教えてあげるか

・・・

 

釣った魚をあげれば

その男はすぐにお腹を満たします。

 

でもその男は

いづれまた空腹で苦しみます。

 

もし魚の釣り方を教えてあげれれば

時間はかかるけど

 

その男はその後も

食べることに困らなくなります

。。。という話。

 

(でも最初に魚を釣って食べさせてから

魚の釣り方を教える方が

一番いいと思いますけど。笑)

 

何を言いたいかというと

 

サッカーのコーチは

魚の釣り方を教えます。

 

子供達よりサッカーを知っているから

 

子供達に戦術をやらせて

トレーニングさせれば勝たせます。 

 

でもこれは

 

魚の釣り方を教えているように見えても

 

実はその逆です。

 

ただ 

釣った魚をあげている。のです。

 

これをしろ!あれをしろ!と言うことは

魚の釣り方を教えているようで

 

実は釣った魚をあげているのです。

 

勝ち方を教えれば

目先の結果はすぐに取れる。

 

気分もいいし満足する。

 

でも

 

その子たちは将来

めまぐるしく変わる状況の中で

自分のサッカーを表現できる選手になっているか?

 

答えはNoです。 

いつも監督から勝ち方(魚)を待っている

お腹をすかせた男です。

 

 

それに

実際プロの世界では

誰も魚をくれません。

 

 

自分で魚を釣るしかありません。

 

じゃ選手にとって魚の釣り方とは何か。

 

 

選手には一人一人特徴があります。

 

自分はこれが得意

でも、この能力が足りない。

苦手がある。

 

その中で

 

『自分はどうしたらサッカーが上手くなるのか』

『どうしたら結果を出せるのか』と

 

考えられるかが

サッカー選手の魚の釣り方です。

 

そしてそれは最終的に

自分の夢を実現するための

大事な考え方(魚の釣り方)になります。

 

 

それは選手としてだけでなく

人としても

 

いろいろ起きる理不尽な状況の中で

人や状況のせいじゃなくて 

 

自分を変えて一歩を踏み出し

生きたい人生を選んでいけるかに

繋がっていきます。

 

 

コーチは

信じて見守る。

ヒントは与えても答えは教えない。

 

時間はかかってもそうする。

 

これは誰よりもその子の夢の実現を

信じていないとできません。

 

一つの方法がダメで

諦めそうになっても

 

「お前ならできる」と

 

勇気づけて

他の道(方法)を見えるようにする。

 

コーチは非常に重要な存在です。

 

誰もが否定してくる中で

可能性が消えかかっている中で

 

本人が諦めそうになっている中でも

 

心の底から

「お前なら絶対できる」と言ってあげられる。

 

誰よりも信じてあげれる存在。

 

それが究極のコーチだと思います。

 

 

プロになるためには

いろんな方法があります。

 

 

攻撃で光る

守備で光る

 

とにかく早い

とにかく強い

とにかくうまい

 

身体能力を活かす。

イメージ力や論理力を活かす。

 

100人いたら100通りのサッカーと

プロサッカー選手になる道(方法)があります。

 

 

可能性だけがあります。

 

 

 

 

そういう意味で

 

僕がこれまでダメになりそうな時に

「お前ならできる」と言ってくれた人たち。

 

そう言ってくれた全ての人たちが

サッカーのコーチに限らず

 

僕にとってのコーチです。

 

 

だから

 

僕は大人として

誰よりも子供達の夢の実現を

信じてあげられる人でいたい。

 

そういう思いで

先週末バンコクのサッカークリニックで

コーチしてきました。

 

戦術的なこともスキルも

何も言いませんでした。

 

おかげで僕のチームは

一勝もできませんでした。

 

でも子供達には

自分が将来何になりたいかを自分の口で話してもらい

 

負けた試合の中でも

・自分のいいところ、できたことは何か

・次はどうしたら勝てるか

 

というプロ選手しか知らない

成長し続ける考え方を

問い続け

 

彼らに自分の頭で考え

自分なりの答えを

僕に伝えてもらいました。

 

彼らは自分が言ったことを

次の試合でトライしていました。

 

 

不器用かもしれないし

すぐにはできない。

 

その答えは

そもそも違うのかもしれない。 

 

でも

自分がこれをやると言ったこと、

自分が立てた目標に向かう時の集中力は

すごいものがありました。

 

観ていて感動しました。

 

勝てなかったことは残念でした。

 

正直恥ずかしいな。とも。笑

でもそれは僕のエゴ。

 

大事なのはコーチとして

チームを勝利に導くことでも

 

おれは勝たせた。と思うことじゃなくて

 

チームを勝利に導くような選手になってもらうこと。

自分で考えて踏み出せる夢を叶える人になってもらうこと。

 

正直ボロ負けした時は

孤独を感じました。笑

 

 

でもやっぱり

子供たちには自分の夢(魚)を釣れる人に

なってもらいたいですね。

 

 

自分自身も魚釣りの達人になって

 

そういう人たちを応援できる大人になって

いきたい。

 

そう思いました。

 

 

それでは今日も最後まで

観てくれてありがとうございました。

コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください

上部へスクロール