プロになる小学生の育て方

こんにちは、下地です。

今月は東京三育小学校のサッカークラブに

お招きいただきました。 

 

最近では小学生でもチームごとに、

監督ごとに、サッカーのシステムや戦術、

正解があるところが多いそうですが

 

それではプロは育たない。

 

僕はそう思います。

プロとはJリーガー、サッカーがうまい人、

サッカーでお金を稼ぐ人という

狭い意味ではありません。

 

プロとは

『世のため人のためにサッカーをする人』

だと思うのです。 

 

それは聞こえのいい理想ではなく

結局

なぜうまくなるのか?

なぜ強くなる必要があるのか?

なぜあなたは選抜に選ばれるのか?

といえば

仲間を勝利に導くため

応援してくれるファンのため

生活していく家族を養い自分も豊かになるためです。

 

もちろん『世のため人のため』には

自分も含まれます。

 

広く取ればテレビの奥にいる世界中の子どものため

でもあります。 

 

少なくとも僕の出会った

世界の一流選手は

もれなくそういう志を持っていました。

 

僕の経験でも結果やパフォーマンスが

出るときは結局

 

”チームの仲間のために”とか

”応援してくれる子のために”とか

”家族が豊かであるために”

自分の持てる能力を使いたいと思えるときです。 

 

『世のため人のため』があると

人は持てる潜在能力を発揮しやすくなります。

 

 

うまくなりたい

強くありたい

感動させるプレーを出したい

と内側から思えるのも

 

『(自分も含めて)世のため人のため』と思えるからです。

 

そういう選手の方がプロのになる確率も高く

プロレベルに到達するスピードも早いです。  

 

三育小学校のクラブは

この11月にスタートしたばかりの

新生クラブです。

 

元々、縦割りのつながりを大事にする

学校で、見守る、見守られている

というのを感じられる、

 

いまの時代では貴重な

アットホームさが残る環境の中で

子どもたちのお手伝いをさせていただきました。 

 

お手伝いというのは

その子どもたちの人生に関わるお手伝いです。

 

僕は小学生と

サッカーをするとき何かを教えることがありません。

 

ただ僕とプレーしてもらい、感じてもらう。

 

そして、それぞれが何かに気づきを得たり、

あるいは無意識のところで感じてもらう。

 

全員が職業としてのプロサッカー選手には

なりませんが

 

僕がこれまでしてきた

夢を叶えることだったり

 

諦めないことだったり

 

くじけても立ち直り、再び歩くことだったり

 

そういった言葉では表現できない

僕の中に備わったものを

 

言葉では表現せずにそのまま体感してもらうのです。 

 

言葉で言わないと、

数字で証明しないとわからない大人とは違い

それが子どもにはわかるのです。

 

大人は頭で考える癖がつき

損得で生きることに慣れると

 

心で感じることを常識と比較して

常識を優先してしまいがちです。 

 

つまり

でも常識は時代でもその場所でも変わります。

 

周りの評価に合わせすぎると

うまくいかない時に

『自分は悪くない』と言い訳をし始めます。 

 

あるいは

自分が少しでも損しないように

仲間を売って責任を投げ出しがちになります。

 

同じようにサッカーも

コーチに言われているからやる選手は

理不尽な状況や苦しい時に人のせいにします。 

 

こういう人がいくらサッカーがうまくても

ただのサッカーうまいお兄ちゃんで

プロの壁は超えれません。

 

そうなる前に

周りがなんて言おうと

自分の内側から出てくる声を大事にする

ということを身につける必要があります。 

 

それには

夢が叶う世界の住人を感じてもらう。

 

『こういう大人もいるのか』

『こういう世界もあるのか』

 

その一回の出会いが与える影響が

子どもたちの中には残ります。 

 

実際に僕も小学生の時に触れた

本物のプロのおかげで今があります。

 

『壁にぶち当たって試合に出られない時もある。

それでも、続けていけばお前は大丈夫。』とその方の言葉は

僕の支えでもありました。 

目先の結果だけではなく

純粋にサッカーに打ち込み、うまくなる先に

ちゃんと周りの人への感謝も忘れない

 

そんなプロとの出会いが僕の人生を変えました。

 

それだけ出会う人の影響は、

子どもの時こそ大きいのです。

 

しかも10歳ぐらいまでがリミットです。

 

思考で世の中を分析できるようになる

10歳以降は、

自分の限界も決め始めます。

 

『おれはあいつよりうまくない』

『おれの能力なら、せいぜいこれぐらい』

『世の中夢が叶うのはほんの一握り』

 

そのような限界が子どもを囲い

子どももやらなくていい言い訳として

それを使い始めます。 

 

そして限界は

周りの環境で大きく変わります。 

 

未来は自分で変えていけ流としても

環境の与える影響はかなり大きいです。 

 

だから限界ができる前に

触れる。経験する。

 

テレビやネット、スタジアムの観客席からではなく

実際に手の届く距離で

夢は叶うという世界を感じる、経験する。 

 

そのために僕はプロになったのだと

最近は思います。

 

また機会があれば

今後も全国を回って子どもたちと

ただサッカーを本気でやりたいと思っています。 

 

それがプロのサッカー選手として

僕ができることなのだと思います。

それでは今日も最後まで観てくださって

ありがとうございました。 

 

 

 

 

 

 

P.S.

全国どこでも伺います。
ご興味のある小学生クラブの方、ご依頼はこちらまで。
info@sho-shimoji.com

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