『誰よりも信じてくれている人』

中学1年になる時。
僕はプロクラブのユースチームに入りました。
 
父さんは息子には内緒で
喜んでいたそうです。
 
口数は少ないし
素直に褒めるのが苦手。
 
それでいて
誰かに自分の息子を褒められると
テンションマックス。
 
 
息子の前では
つい厳しくなってしまうけど
 
こっそり息子の成功を願い
その成功を誰よりも喜んでくれる。
 
 
世界中の誰よりも息子のことを
信じてくれている人。
 
 
それが父親だと。
僕は思います。
 
 
 
 
だけど
 
 
 
息子の自分よりも
 
 
息子のことを
信じる気持ちが強すぎて
 
 
上手くいっていない時には
 
 
 
息子にとっては
 
 
ただのプレッシャーにも
なってしまいます。
 
 
 
『もっとおれの子はできるはず』
 
 
その信じる”想い”が
 
“重い”荷物に
 
なってしまいます。
 
 
 
小学校までは地元で
天才だった僕は
 
 
高いレベルに入って
中1で試合に出れなくなりました。
 
 
試合はおろか
練習も一緒にさせて
もらえませんでした。
 
 
そんな状況は
 
 
悔しいというよりも
父さんに申し訳なくて
 
 
 
期待に応えられない
罪悪感で
 
 
サッカーが
嫌いになりました。
 
 
 
チームを去りたいと
思って
 
 
一度父さんに
打ち明けたけど
 
 
結局
 
『そんなことしたら
もっと悲しませるな』
 
 
思い直して
サッカーを続けました。
 
 
・・・
 
ただサッカーが好きで始めて
 
 
それで
両親が喜んでくれて
 
 
もっと喜ばせたくて頑張って
 
 
サッカー選手になったら
もっと喜ばせれるっていう
 
 
子供のときの気持ちが
夢につながって
 
 
だけど
 
それがプレッシャーに
 
 
なったときがありました。
 
 
 
でも
 
 
それが背負えるようになった時
 
 
 
プレーが
 
変わっていきました。
 
時間はかかったけど^^;
 
 
 
・・・
 
 
 
選手は成長するにつれて
 
いろんな人の想いを受けとって
 
背負っていきます。
 
 
 
背負えば背負うほど
 
結果を出せるのか
 
不安になったり
 
 
 
不甲斐ない結果を出す自分に
 
落ち込み、後悔し
 
 
 
寝れない夜を
 
何度も過ごします。
 
 
 
だけど
 
その受け取った想いの
 
重さに比例して
 
 
 
 
選手はどっしりと
 
地に足をつけることが
 
できるようになります。
 
 
 
 
背負えば背負うほど
 
内側からパワーが出てきて
 
 
 
ビビっていても
 
疲れていても
 
一歩が踏み出せるようになります。
 
 
 
そのプレーは
 
人々を感動させるものに
 
変わっていきます。
 
 
 
 
サッカー選手は
 
最終的には
 
 
 
その人の人生そのものと
 
 
 
そこに至るまでに
 
どれだけの想いを受け
 
どれだけの想いを背負えたかで
 
 
 
表現する内容も
 
その結果も
 
変わってくる
 
 
僕はそう思っています。
 
 
 
・・・
 
振り返ると
 
苦しかったけど
 
 
 
僕は誰よりも
 
僕の成功を願って
 
 
そして今でも
 
誰よりも応援してくれている
 
 
父さんの想いで
 
ここまで来れたんだと
 
思います。
 
 
 
・・・
 
 
父親と息子の関係は
 
特別だと言います。
 
 
先日
 
素敵な親父さんと息子さんと
 
その2家族をお呼びして
 
お誕生日会をしました。 
 
 
将来有望な息子さんを持ち
 
 
 
自身も挑戦し続けながら
 
背中を見せて育てている
 
ダンディ親父2人。
 
 
 
よく最近は
 
『プレッシャーをかけないほうがいい』
 
『潰れたらどうする』
 
 
ということが言われています。
 
 
そうかもしれません。
 
 
期待だけかけられて
結果が出なくて失望される。
 
 
それがトラウマになって
潰してしまう。。。
 
かもしれません。
 
 
 
 
でも
 
どんなに押しつぶされそうでも
 
ダメな時にも
 
 
 
誰よりも信じてくれる人がいれば
 
 
 
人は何度でも
 
立ち上がることができるし
 
 
 
 
それ以上に
 
人は背負った想いの大きさで
 
人生を変えていける。
 
 
 
 
だから
 
僕は自分の子にも
 
人の子にも期待していこうと思います。
 
 
 
 
そして
 
背負わせるからには
 
その子よりも
 
その子を信じきれるために
 
 
 
 
自分自身が可能性を
背中で見せれる
 
 
そんなオヤジになりたいと
切に思いました。 
 
 
・・・
 
 
『頑張れよ』
 
『勝てよ』
 
『お前ならできる』
 
 
 
そう思い続けてくれた
父さんみたいに。
 
 
 
Happy Birthday ^^

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