才能を諦めることがプロになる近道
はっきりというと
”18を超えてプロ選手になれていなければ
サッカーの才能がないと思っていい”と
僕は思います。
でもこれは覚えていてください。
才能は諦めても
夢は実現できる
サッカーをやっていると
本当に10年に1人の天才と呼ばれる人たちと
遭遇します。
彼らは
サッカーをやるために生まれてきたと
思わせるプレーをします。
僕は高校時代
プロサッカー選手を
目指してプレーする毎日の中で
頭をよぎっていたのは
『自分には才能がないんじゃないか。』という疑問です。
こんなにやっても
すごくなれない。
こんなにやっても
結果が出ない自分は
ダメなのではないか。。。
周りを見れば
天才と呼ばれる才能に恵まれている選手たちがいました。
そうすると
いやでも自分と彼らの違い
を思い知らされます。
たとえば
足の遅さや
身体能力のなさ。
スキルレベルの低さや
アイディアやひらめきの無さ。
ここ一番での勝負弱さ。
多分プロ選手になるには必要であると思われる才能や能力。
”その才能が自分にはない”
こういう現実を前に
夢を諦めそうになりました。
でもある時
才能の有無という考えを
僕は諦めました。
無い物ねだりをしても
手に入らないことに気づいたのです。
そして
ある魔法の言葉を唱え始めました。
今の自分
今この自分で結果を出すにはどうしたらいいか?
この単純な言葉が
僕のサッカー人生を変えました。
今までたくさんの選手を見てきて
夢半ばで諦める選手の多くは
自分の足りないところに集中し
その足りないものを欲しがり続けて
結局その能力が手に入らないと諦めます。
でも
才能のない選手としての正しい考え方は
今ある技術
自分の能力や体力で
結果を出すという考え方です。
この考え方が
才能はなくてもプロサッカー選手になるという
夢を実現する突破口になります。
足が遅くても、右足がけれなくても、身体能力が低くても、経歴がなくても
試合に出続ける。
1対1で勝つ。
シュートを決める。
最高のアシストをする。。。にはどうしたらいいだろう。
そう考えるといろんなアイディアが
出てきます。一度紙に書き出して見てください。
そうしたら
才能を言い訳に諦められなくなります。
なぜなら色々出てきた
アイディアの全てを試すまでは
可能性が存在するからです。
たとえば僕は
強烈なドリブルもキャノン砲も打てませんでした。
けど
その自分でゴールを決めるにはどうしたらいいか?
と考えて
”こぼれ球”という答えに行き着きました。
そして
こぼれ球を意識することで
ゴール手前50cmに転がっているボールを
無人のゴールに蹴り込むという
プレーをするようになりました。
ゴール手前50cmのボールを
無人のゴールに蹴り込むのに
才能はいりません。
実は僕があげてきたゴールのほとんどは
こういうこぼれ球です。
つまり
僕はある時点で
才能を放棄し
そして弱み(シュート力・ドリブル力のなさ)を
自分の強みに変えることができ
10年に1人の天才たちと同じピッチに
立ち彼らを相手にも勝つことが
できるようになったのです。
もちろん育成年代では
足が遅いなら足を早くする。
体が弱いなら体を強くする。
下手なら上手くなる。
というスキルや身体能力の
レベルを上げるのは大事です。
プロになってからも
その作業は日々続きます。
『一歩でも1cmでも早く正確に・・・』
それは自分の可能性を広げる作業です。
だけど
ある時点まで行くと
これ以上やっても
『自分は50mを5秒台で走ることができない』と気づきます。
『自分は1m垂直跳びできない』と悟ります。
『もう牛乳を飲んでも身長があと20cmも伸びない』し
『自分には天才的なドリブルで10人かわしてゴールを決め続けることができない』と
わかるのです。
自分が持って生まれた才能では
どうしようもできないことがあるのです。
でも
それだから夢を諦めてもいい
という言い訳にはできません。
僕は天才ではありません。
ずば抜けた才能があったわけでもありません。
そして
18歳までにプロになれなかった時に
多分才能という点では劣っているのだと
知りました。
高校、ユース上がり
もしくはその前にプロ契約をしている
選手たちとは
才能には明らかに違いがありました。
だから僕は天才の気持ちや
天才のサッカー選手の例を
話すことはできません。
でももしあなたが
残念ながら18を超えてプロになっていないとか
プロの目にかかっていないのであれば
おそらく10年に1人の天才ではないのです。
それを踏まえて
天才ではない自分を受け入れて
今の自分
今この自分で結果を出すにはどうしたらいいか?
という魔法の言葉を
毎日唱えて
自分だけのプレーを作り上げていくことで
10年に1人の才能を越えるサッカー選手にもなれる
と僕は信じています。
ということで今日は
『10年1人の天才を越える能力の引き出し方』でした。
最後までみてくれて
ありがとうございました。
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