『ボールは持つな!シンプルに!』
という常識が
全く通用しないサッカーを
経験する・・・
・・・
6年前パラグアイに着いて
グラウンドに立っとき
最初に感じたのは
ボールが重い。
それは芝生が長いから。
多分短い芝生の
グラウンドは
手入れが難しいのか
かなり長めで
日本のピッチでやっていたドリブルや
走り方だと
足を取られて
進めませんでした。
ダイレクトパスよりも
止めてタイミングを外して
パスを出す
ゆっくりなプレーが
評価されました。
サテライト(2軍)の練習に
出るようになってからは
グラウンドはさらに酷くなり
石というより
岩が転がっているグラウンドで
少しでもアピールして
上にのし上がろうとする
屈強な選手達が
体ごとぶつかってきました。
そういう中では
ワンタッチパスは
悪い判断のプレーになることが
多かった。
さらに無責任な選手に
なってしまう時すら
ありました。
何故かというと
デコボコのグラウンドでは
ワンタッチプレーや
パスをつなぐことは
自分だけでなく
パスを受けた味方も
ボールを簡単に失いやすく
“試合を崩す可能性が高いプレー”
になります。
見方が体を張って奪ったボールが
自分の元に届いて
そういうプレーを
しようものなら
信頼は得られません。
とにかくまず
ボールをキープできるか
ということが
一つの価値判断に
なります。
ワンタッチ
ツータッチのパス
パスサッカーで
作り上げるサッカー
それは誰が考えても
いいプレーだし
魅力的です。
だけど
それが通用しないサッカーや
それ以外の楽しみ方や
視点を知ることで
自分の器が大きくなり
可能性も広がります。
僕たちは
サッカーが上手くなるだけでなく
夢を実現するためにも
常識の外側に出る必要があります。
パラグアイでの
経験のように
常識が通用しない現場を
体感すると
違う手段を知り
夢を実現するための
あらゆる手段を
持てるようになって
実現のスピードが
早くなっていきます。
だけど・・・
僕たちは
知っている世界でしか
物事を考えれません。
そして
自分と違う価値観や
方法を受け入れるのが
難しい。
だから
常識の外側に出るのが
大の苦手です。
基本的に自分の正しさを
証明したいので
できるだけ
新しい方法よりも
今までの成功方法に
固執して
進化するのを
怠けてしまうことが
僕は結構あります。笑
でもそれは
本当は取れるはずの
手段を選べない状態。
自分のベストの可能性を
狭めることになります。
本当は美味しいのに
見た目だけで食べない
食わず嫌いのように
勿体無い。
・・・
昨日の練習でも
自分勝手なプレーをしていた
19歳の若手にイライラした僕。
ボールをロスするたびに
『なんで簡単にプレーしないんだ、自分勝手だ』
と思いました。
だけど
彼は練習で自分の限界を試すために
ドリブルをしていたのかもしれない。
後で話したら
「ネイマールみたいになりたいんだ」と
目を輝かせていました。
彼は才能があり
行きたい場所も
彼なりに描き
トライしている中でのプレーだった。
僕はこれまでの考え
自分の中の”常識”のせいで
『見えなくなっていたな』
『おれも自分勝手だったな』と思いました。
じゃどうやったら
常識の外側に出て
可能性を広げて手段を増やせるか
僕はそういうときは
『これをしちゃいけない』
という常識を
『これをしてもいい』に変換する
この作業を
日々自分の中で繰り返しています。
これによって
また新しい方法や
もっといい方法を
見つけることができるので
日々
良くなっていくしかありえない状況が
出来上がります。
例えば
『日本人だからできない』という常識を
『日本人だからできる』と考えてみる。
『今何も持っていないしそんな才能ないからさ~』という
自分の中の常識や諦めを
『何も持っていない、才能もない今の自分だからできるとしたら』と疑ってみる。
これはつまり
自分自身をとことん
信じる作業。
この作業が
夢を可能にする
自分を創り上げ
毎日の気づきや
進化のスピードが変わっていきます。
なので
“自分の常識を疑い変換する”
ぜひ試してみてください。
それでは今日も
最後まで観てくれて
ありがとうございました。