2か月半前〜ブラジル移籍の理由〜

 (6月の中旬~下旬)

 パラグアイ前期リーグと後期リーグの中断期間の休みにブラジルに行って、

パラグアイに帰ってきて最初の練習で、新監督のあいさつと新メンバーの合流が発表された。

と同時に僕の2軍落ちが告げられた。

まさかの出来事。

1軍と2軍の差は相当なものだった。

グランドは今までに見たことがないただの荒地。

ブラジルから帰ってきたばかりで、やる気に満ちていた僕にはショックだった。

チャンスが全くないと思った。

 

その日練習から帰るとブラジルから連絡が入った。

チャンスがないならチームをこっちで探してプレーしないか?というものだった。

それから一週間悩んだ。

パラグアイでは何も結果を残していない。

まだまだここでやることがある。

チャンスを信じてやっていれば必ずまたトップに戻れるはず。

試合にも絶対出れるはず。

結果を出してから憧れのブラジルに行きたい。

今行くのは逃げだ。諦めだ。

どこに行っても一緒だ。

そう思っていた。

でも一方で、ブラジルにいくチャンスは今しかないかも。

どこに行っても同じなら、どうせならサッカー世界一の国に飛び込もう。

パラグアイでは無給状態。いろんな状況が厳しくなってきたときだった。

そして今年1年、自分のすべてを賭けて、家族に迷惑をかけて来てるんだからこそ、思いっきりやればいいと思う自分がいた。

そしてキャプテン翼を見た。

ブラジルに行きたい!と思った。

 

パラグアイに戻って10日後。

ブラジルでサッカーをするために再度入国。

またジョズエの家にお世話になりながら、

参加可能なチームに練習参加してプレーする場所を探すことになった。

 

 

3か月半パラグアイではいろんなことがあって、いろんな人たちと会って、

会った人たちみんながいい人で、たくさん助けてもらって、たくさんいい経験をさせてもらった。

どこに行ってもサッカーで繋がれるのを知った。

サッカー今までにないぐらい調子よかった。

でも試合に出れなかったこと、それでパラグアイを去ったこと、

最後のあいさつも十分にできないまま去ってしまったのが心残りだったけど、

いつか必ず戻ってきたいと思った。

もっと頑張ろうと思った。

パラグアイありがとう。ここに導いてくれた、応援してくれている全ての方々に感謝です。

 

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