『替えが効く選手の弱音の本音』

昨日試合後
監督と会長に物申しました。
 
 

クビを覚悟です。
シーズン始まってすぐですが。
 
 

それでも譲れないな。
と思っての発言でした。

会長や監督は3連敗を喫したチームに
喝を入れるべく延々1時間の説教でした。
 

何故勝てないか。その理由が見当違いだった。
だから僕は前々から思っていたことを
話しました。
 

こう書くと
何様だ。相当天狗だな。

そう思われるかもしれません。
 

そうだと思います。
 
 

どうやら僕は天狗になっていたようです。
 
 

・タイでの成功。
・安定した生活。高待遇。
 

人間そうなるとどうなるか?
=『今の地位を保とうとする。』

何故なら居心地がいいからです。

そして
地位を保つためにすることは何か。

=『自分を守る。』

つまり

自分の正しさを主張する。
自己正当化する。
相手を否定する。

 

こうなると今度は
相手に自分の正当性を言ってしまったので
自分が正しくないといけないので
失敗できなくなり完璧主義になります 。

 

ミスができなくなるのです。
 

そして、

万が一でも
自分の失敗を突かれないように

やる前からできない言い訳を考え
理論武装でいつでも
臨戦態勢です。
 

心も体も休まらず
絶えず周りの行動に目を光らせています。

 
そしてだんだん
周りの失敗が許せなくなり

同時に 

自分も失敗できなくなって
のびのびしたプレーができなくなります。

 
そうしてこの日
僕は
最悪のプレーをしました。

僕がした最悪のプレーとは?
それは
『何もしなかった』ということです。

ふてくされて
走らず

監督の考えが悪い。
チームの意識が低い。
なんで勝ちにいかないんだ。

おれはまちがってない!
この態度でわかってもらいたい!
おれが正しいんだ!
 

と自己正当化モード。

まるでクソガキです。

 
まぁこんなに自分をけなしても
セルフイメージが下がってしまうので

よくもそこまでできたな。
度胸あるな。と
自分で少し褒めてもおこう^^;

 
とはいえ
正しいことを証明するなら
結果を出せって感じだと思いますが
 

失敗するのが怖いので
動けません。
まずは相手を変えようとしてしまうのです。

 
この日しまいに
チームは大量失点をくらい
 
 
自業自得だけど
試合中に悲しくなった僕は
何もかもに絶望を感じ 
動けなくなりました。

 
しかも
肉離れも起こし
本当に動けなくなりました。

 
心と体が繋がっていることを
感じました。

 
それまでの経過を少し話すと

勝つ必要がないという監督の発言。
勝つことへの恐怖も受け入れず
負けることの責任も取らない態度。
 

勝ち点50とか
10位が目標と
平然といい切れる全体の雰囲気への反発。でした。
 

僕のいるチームは小さな町のクラブだけど
そこに生きる人たちの希望でもあり
 

ビッグクラブや都会のチームに挑むことや
戦う姿がサポーターの彼らにとって
日常の活力や
小さい子供にとっての夢になる。

これはとてつもなく大きく
意義あることだと思います。
 

だからこそ
『小さいクラブは負けてもいい。』
という論理を受け入れられませんでした。
 

そこそこでいいという目標や
勝ちにいかないことに
憤ってしまいました。
そして打ちひしがれてしまいました。
 

どうであれ
 

そんなことを言っている僕がした行為も
同じくクソの役にも立たないものでした。
 

本来の自分とは懸け離れた
自分らしくない
ただの思い上がった一選手の
プロとしてあるまじき行為だったと思います。

今後永久にしないでしょう。

試合後。
そんなクソ試合をした僕にも
声援を送ってくれたお客さんに
心から申し訳ない気持ちになりました。
 

上を目指さないクラブだろうが走る。
そんなものも一緒に引っ張り上げるぐらいの選手として
これから僕はグラウンドに立つためにどうあるべきか

肉離れのおかげで
少し考える時間が取れそうです。

 
とはいえ
散々会長や監督に言った後で怪我で休む。
 

チームが勝てば
僕の居場所は無くなるでしょう^^;

そう。
これが責任を取るということ。
 

人はやってもやらなくても後悔します。
でも
・「だったらやって後悔したほうがいい!」
・「大義を持って納得してやったことであれば
クビになってもいい!」
なんて

そんな正論は
小心な僕には通用しません。
 

言わなきゃよかったという気持ちも
半分・・・・

いや

65%ぐらいあります。笑
 

僕はできれば
失敗なんか一回もしたくないし
嫌われたくないし
大事にされたいし
認められていたいもんです。
 
後悔なんてごめんです。

できればずっと同じチームで
目標を共有して競争意識ではなく
協力し合いながらやっていきたいです。
 

 
思えば
僕はプロになってからずっと選手として
チームに大事にされたいと
思ってきました。
 

大した選手ではなかったとしても
結果を残せなかったとしても
同じ仲間として大事にされたいと思っていました。
 

だから監督やチームのいうことをやろう。
だけどもしチームが勝つために間違いだと
思うことがあればそれを言い
 

嫌われて捨てられるのであれば
それも本望だと
思っていました。

でも今の時代
それは幻想です。
 

とくに経済とサッカーが
切っても切れない関係なので
グローバル化した経済もサッカー界も
 

生き残るためには
売り上げなきゃいけません。
 

コストを下げて
効率よく結果を出さないといけません。
 

そうして結果が出なければ
すぐに取って代わる『誰か』がいるのです。
 

例えチームへの忠誠心や想いが強くても
結果が出ていなければ

いづれは
より価値ある選手、能力ある選手へ
代替されます。
 

30歳を超えた費用のかかかる
ベテランサッカー選手よりも
若くてこき使える従順な安い選手が選ばれるのは
大きな流れです。

 
そして貧富の差の広がりは
サッカー界でも稼ぐ選手と
そうでない選手を作っています。
 

しかも監督やコーチも
自分の生活、家族の生活がかかっている個人なので
人間的な付き合いをしたくても
結果重視のシビアな人間関係になるのは当然です。
 

もしそこに情を挟んだら
うまくいかなくなります。
 

それはわかる、けど、、、、
そうはなりたくない。
 

だから結果を出すしかない。
結果を出せば大事にされる。

だから結果を出して生き抜くしかないんだ!

そういう思いになって
損得勘定優位になっていくのは
しょうがないです。
 
 

だけど実は以外と知られていないのは
成功しているクラブや選手や監督は
代替可能じゃない。

そして
損得勘定よりも
相手のことやより大きく考える
人間くさい選手や監督が多い。

『そんなの結果が出てるから当たり前じゃないか。』

いや違います。
 

彼らはお互いを大事にすることで
自分を含めてお互いが代替可能ではない
特別な存在だという意識があるからこそ

最高の結果を引き出すことができるのです。
 
 

そうすれば相乗効果で
さらに特別な
唯一無二の存在となっていきます。
 

でも僕たちが育った
代替可能な世界では
ほとんどの人が自分の存在価値に
自信が持てないようになってしまいがちです。
 

競争社会で奪い合いの
思考を植えつけられることもあります。 
 

自分は価値がある人間だと
結果に関係なく思える人は
ごくわずかです。
 

グローバル化で代替可能になった僕たちは
人のつながりを感じづらくなりました。
 

社会が空っぽになっていく中で
心のよりどころを求めてもどこにもない。
結局結果がなければ捨てられる。

 
でもこれはしょうがないんです。
もう止められない流れです。
 

今回僕は物申したけど
結局今の時代
意味のないことでした。
 

今日はどこまでも暗い感じですが
サッカー選手として感じる部分を書いてみました。 
 

でも
夢や希望に進むためには
こういう見方も必要なんです。
 

チームに求めても
社会に求めても

結果を出していなければ
ほとんどの場合
受け入れてくれることはありません。
 
 

じゃどうすればいいか?

結局は『自分たちが”ブランド”になる。』ということ。

 
ブランドとは
お客さんの期待を裏切らないだけでなく
さらにその期待を上回るものを提供していく存在。

まさに代替不可能な存在です。

 
 
そう思うと
今回僕は甘ちゃんでした。

 
なんとか今のまま大事にされたい。
そう思って必死に
自分を守っていたようです。

 
 
まだまだ止まるときじゃないようです。
チームのためなんて怠けてないで

 
 
自分のため
大好きな家族のため
資本主義のでっかい枠組みの中で
おっきな欲を持ちながら

替えのきかない存在として
またゼロからのスタートです。

 
 
でも結局それが
回り回って
チームのためになったり
 
 
そういう空っぽの社会を変えていったり
するんじゃないかな。と

 
誰も理解てくれないかもしれないけど
代替可能な世界の中で
僕はまた
もがいていこうと思います。

 
 
今日も最後まで
あなたの貴重な時間を使って
観てくれてありがとうございました。

Shimo

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