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『私は今ふかふかの病院のベッドで寝ている。
窓からは日の光が差し込み部屋は明るい。
周りには愛する家族、子供、孫、ひ孫がいる。
みんな笑顔で裕福で健康な毎日を送っているので
とても嬉しい。
私はこれまでの自らの人生を振り返る。
私自身フルに生き続けてきたのが誇らしい。
そして
共に過ごした家族とのたくさんの時間は
いつも優しい心で満たされていて心地よく幸せだった。
こうして愛する人たちに見送られることも幸せだ。
みんなへの尊敬と感謝の念に満たされていてすがすがしい。
たくさんの孫やひ孫の元気な笑顔に
心がやさしい気持ちで満たされていて穏やかだ。
愛する妻と子の手のぬくもりを感じながら
感謝を伝えている。』
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これは僕の父としてあるいは夫としてのゴール。
文字通り人生の”最期”です。
ゴール設定・目標設定というと、
ほとんどの人は”仕事のゴール”ばかりを
意識してしまいます。
だけど
ゴール設定はバランスよく見ていくことが大事です。
なぜなら
仕事ではすごい結果を出しているけど
家庭をかえりみなかったので
家族からは他人扱いされる。
ということをよく聞いたりしまが
これは典型的な”仕事のゴール”だけを設定した結果です。
あるいは仕事ばかりで
健康をないがしろにした結果
病気がちで稼いだお金は治療代に消えていく。
という”健康のゴール”がないと、
そういうことにもなってしまいます。
なので、家族、仕事、趣味、健康、友人・・・
いろんなジャンルのゴールを設定した方が
心も体もいい感じの人生が
送れると思います。
でも、僕たちは小さいころから
『一つのことに集中しないと
何も得ることは出来ない』とか、
『二兎追うものは一兎も得ず』
と教わっているので、
バランスよくゴール設定をしたら
何も手に入らないような気がしてしまいます。
あるいは
他のことをしたり楽しみながら
全部を手に入れたりするのはいけないというような
罪悪感を持ってしまうかもしれません。
でも実は
いろんなジャンルのゴールを
バランスよく設定することで
より力を発揮するようになります。
たとえば
僕は”家族のゴール”設定をしたとき
家族との時間が増えたので
仕事にかかわる時間は減りました。
でもそれを選ぶということは
【少ない時間で結果を出す】という選択でもありました。
そうすると
まず少ない時間って何時間?と考えます。
それは、僕の場合チーム練習の2時間。
そして練習の行き帰りの運転中の1時間半。
というおよそ3時間半が僕に与えられた練習時間ということになります。
さらに結果とは何なのか?と考えます。
それは、点を取ること。勝つこと。です。
おおまかにいうと
この3時間半が僕に与えられたチャンスです。
与えられたチャンスをはっきり決めることで
『このチャンスをどう生かしていくのか。
その中で自分がどうしたら結果が出せるようになるのか。』
と考えるようになります。
こうすることによって
限られた時間で集中するようになって
たくさんのアイディアが出てくるようになります。
『今日はこのプレーがよかったから明日はもっとこうしよう』
『今日はこれができなかったから明日はもっとこうしよう』
『こういうプレーもありだな』
『これは失敗するのか』
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【時間は限られている】というルールによって
いろんなことに気づくようになって
普段の練習も中身の濃いものになります。
逆に
「時間がないから結果が出ませんでした。」
と言うことは
「家族のせいで結果が出なくなりました。」
という言い訳になってしまうからです。
それは絶対したくないことです。
もちろん結果が出ないときに
そう思ってしまうこともありますが
そこは意地です。
『絶対やってやる!』
と思えるのは自分で設定したゴールだからだと思います。
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【時間は限られている】
これは誰にでもあてはまる全世界共通のルールです。
だから人生において
本当にやりたいと思えるゴールを
いろんなジャンルで設定することで
普段の毎日が中身の濃いものになります。
『限られた時間の中で
どうやったら全部手に入れられるか』
頭をフル回転させて毎日過ごしていく。
そして
最後は可愛い子供たちに見送られる。
そんな人生を送りたいです。
毎日どうあるべきか。
どうするべきか。
毎日が理想の自分との真剣勝負。
それでは
今日も最後まで読んでくれて
ありがとうございました。
Shimo