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大学4年に入り
プロからの声もかからず
それでも必死で頑張っている姿は
周りから見れば
イタい人でした。
世の中の常識や
ごもっともな言葉が
僕を
悲しくさせ
不安にさせました。
その度に
その常識や言葉を
振り払うように
夜遅くまで
ボールを蹴り続けました。
土まみれになり
涙か汗かわからないもので
顔がぐちゃぐちゃになりながら
一人ボールを
蹴っている時だけは
夢を叶える自分を
信じることができました。
『まだできる。もっとできる』
『絶対なれる』
『おまえプロになるんだろ。おまえならなれるから。』
『大丈夫。大丈夫。』
自分に言い聞かせるように
ボールを蹴りつづけました。
誰もいないグラウンド
誰も信じてくれない
孤独な中で
『大丈夫。大丈夫。』
最後に
自分を信じてくれたのは
自分の中にいる
ポニーテールの
リトルシモジ。
『おまえならできる。もうちょっとだ。』
いつも応援してくれました。
・・・
そして
僕は
プロサッカー選手になりました。
たくさんの常識を拒否して
売れっ子占い師の助言を糧に
勘違いにすがりながら
夢を叶えました。
『でっ?そんなにプロサッカー選手は偉いのか?』
『サッカー選手なんて生産性のない職業じゃん。』
『タイでやってるってレベルはどうなの?』
たまに言われます。
でも、そんなことは
どうでもいいんです。
・・・
先週の日曜日
プロサッカー選手が集まって
サッカー教室が行われました。
その日の最後は
プロ選手対子供達のミニゲームでした。
僕は楽しみながらも
大人気なさを通り越して
本気で勝ちに行きました。
点を取ったときは
試合のように喜びました。
そして
それを観て
本気でぶつかって来てくれた
子供達のドリブルやシュートに
僕は心地よさを感じました。
普段は家でいい子をしていそうな
普通の子たちも
目の色を変えてゴールに向かっていました。
あまり上手くない子が
一生懸命ボールを追う姿を観て
僕は
彼らはできる。なれる。
そう思えました。
この日集まってくれた子供たち。
この子たちはこれから
必ず壁にぶつかります。
『自分はなれるのか?』
『自分はできるのか?』
世の中の常識が自分を否定し
状況がどんなに苦しく
可能性が見えなくて
不安で眠れなくて
緊張してビビるときがきます。
そこで必要になるのは
飛び抜けた才能でも
超絶テクニックでも
相手を出し抜く処世術でもありません。
『おまえはできる。おまえはやれる。』
と自分を信じ抜けるかです。
試合終了後
一人の子が
『負けて悔しい』と言ってきました。
またある子は
その日のサッカー教室で
一番楽しかったのは
どの練習メニューよりも
『プロ選手とやった試合だった』
と言っていました。
たくさんの時間と
思いをかけて作り上げた
僕たちプロ選手のサッカーには
体の感覚や五感・無意識の領域でしか
感じることができない
『信じることで夢は叶うという経験と事実』や
『勘違いを貫くパワー』が
非言語の情報として詰まっています。
それは
一緒にプレーした子に
確実に感染します。
この日彼らが
負けても、
上手くいかなくても、
悔しくても
それでも『楽しい』と
感じたその気持ちが
『ど〜せむり』の常識の世界を超えて
『いや、できる。絶対なれる』と
自分を信じ勘違いを続けるパワーとして
子供達に残ってくれたら
サッカー選手になった
甲斐もあるってもんです。
Fake it until you make it
(上手くいくまで上手く行くふりをする)
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今回この場を作ってくれた
発起人の平野甲斐と馬場悠企。
協賛スポンサーさんや
サポートしてくれたスタッフの皆さん
一緒に参加したプロ選手の皆さん
決して安くはない参加費を払って
子供達を参加させてくれた
保護者のみなさんのお気持ちと
一生懸命プレーしてくれた
未来の宝たちに
感謝の気持ちを込めて
この長い長い文章を終わりにしたいと思います。
今日も最後まで
観てくれてありがとうございました。
✳︎Photos from 『タイプレミアリーグに行こう!Samurai×TPL』
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